OH!FRIENDS
大友義雄 仮想インタビュー
〈お断り〉このインタビューは架空の物ですが、大友氏との実際の会話の中から、または書籍その他から抜粋したものをまとめたものなので、限りなく事実に近い仮想インタビューということでご了承ください。
Q.楽器を始めたきっかけは?
中学校・高校とブラスバンドでクラリネットをやってました。お袋が小唄をやっていたので、まあ、音楽をやることには協力的だったと思う。兄貴もクラリネットをやっていたしね。
Q.ジャズとの出会いは?
高校ぐらいからぼちぼち聞いていたんだけど、やはり、アメリカから帰ったばかりの渡辺貞夫さんのライブを見たことが決定的だったかな。ジャズの魅力に取り付かれたね。俺もコレをやりたいって。それほど衝撃的だった。
Q.大学に入ってからアルトサックスを始めたそうですが、その1年後に板橋文夫さんのバンドでプロデビューされていますね。やはり人並み外れた才能があったと思われますか?
う〜ん、どうかな。ただ、自分は子供の頃から音には非常に敏感だったらしいね。水道の蛇口から漏れる水滴の音が気になって眠れないというような・・・。バリケードじゃなくてデリケートな性格ってやつ?
Q.先程、渡辺貞夫さんの話が出ましたが、実際に貞夫さんの自宅レッスンに通われたそうですね?
通ったといっても数回だけだけどね。とても厳しいレッスンだったね。出来ないと「もう、お前帰っていい」って感じで。その頃、貞夫さんは自分のアイドルだったんで、超びびりまくりだったね(笑)。
Q.他にはどのようなアーチストに影響を受けたとお考えですか?
ソニー・ロリンズ(ts)はずーっと好きだったね。たぶん彼のアルバム全部持ってる。あと、ゲイリー・バーツ(as)やスタン・ゲッツ(ts)も好きだね。他にもいっぱいいるなあ・・・。まあ、自分のスタイルやサウンドをしっかり持っている人が好きだね。
Q.今までジャズをやってきて、特に印象に残っていることはありますか?
あまりいい印象じゃないけど、初めの頃はキャバレーで演奏することが多くて、恐いザーヤクに灰皿を投げられたり、ギャラをもらいに行くのもその筋の関係の事務所だったりして、脅されたり値切られたりしたんで、「ああ、俺は何でこんな世界に入っちゃったんだろう、もうやめたい」とか思ったね。でも、もう俺にはこれしかないっていうのもあったんで、やめなかったんだけど。
あと、エルビン・ジョーンズと演奏する機会があって、前日にリードを選びまくって万全の準備をしたんだけど、当日になってみたらリードが全然駄目。で、滅茶苦茶悔しい思いをしたことがあった。こんな筈じゃないのにって。今思い出しても悔しいね。でもエルビンとやったのはとてもいい思い出だね。
あと、前に六本木サテンドールで演奏してるときに、店長がよせばいいのにそっとメモを持ってきてね、内容は「渡辺貞夫さんが来てます!」だって!もう、その瞬間から緊張しまくり・・ヒザはガクガク、手は固まる。なんでもその時一緒にやってたドラマーをスカウトする前のチェックに来たらしいんだけど、やっぱりサダオさん(渡辺貞夫)の前でやるとメッチャクッチャ緊張するね。何しろずっと自分のアイドルだったから・・。
Q.あなたの演奏はとてもエモーショナルでハートフルなのですが、演奏するときどんなことを意識しますか?
聞いてくれている人が一人でもいれば(女性なら特に)、その人のために感情を入れて演奏するんだ。あと、気をつけているのは、感情と理性のバランスがとれた演奏かな。どちらかばかりだと音楽的には僕には魅力のないものと感じてしまうんだ。テクニックばかり凄いとか、自己陶酔でフリーに吹きまくるとか・・。やはり音楽は、やる側と聞く側とのコミュニケーションだと思う。それと、やっぱり音楽っていうのは人間が表現するものだからあまりに機械的だとつまらない。下手過ぎてもモチロンだめだけど、かといってテクニックばかりひけらかしても良い音楽とは言えない。タンギングが追いつかなかったり、ピッチが微妙に悪いとかいうことは、それぞれの個性でもあるし、その人間的な不完全な部分に感動することもある。そういうところもジャズの魅力じゃないかな。
Q.今度、TV CFに抜擢されたそうですが?
前から俺のファンだった人がCM作ってるんだけど、朝8時の番組中に流す明治製菓の60秒の企業イメージCFで、そのイメージキャラクターとしてやらせてもらうことになった。半年ぐらい前から企画が始まっていて、最近やっと絵コンテがでてきた段階でね。9月中旬に撮影して11月ぐらいから1年間のオンエアになる。ついに郷ひろみとの対決?な〜んちゃって(掲示板より抜粋)。
Q.アマチュアのプレイヤーに何かアドバイスをするとしたら・・・?
まず、自分のアイドルを徹底的に聞き、コピーして分析すること。そして、そのエッセンスをフレーズだけでなく、曲全体として身体で感じることが大事。ニュアンスが近づけるよう100回でも200回でも練習すること。そして、一つのことを消化してから次のことに進むというやり方をすべきだね。理論も大切だけど、管楽器奏者の場合、特にハーモニー感覚を養うことが必要だね。また、シンプルなことでも十分に聞き手に伝えられるし、曲のテーマだけでも感動させることができる。そういうこともジャズの魅力のひとつなので感性を磨くことも重要だね。
これからも益々のご活躍を期待してます。お忙しい中、本日はどうもありがとうございました。
どういたシマウマ、な〜んちゃって・・。

-仮想インタビュー 終- (大友さん、何か間違ってたらゴメンなさい。訂正します)


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